下顎臼歯部の欠損により咀嚼障害・・・義歯は作れないと言われた70代の男性

下顎臼歯部の欠損により咀嚼障害・・・義歯は作れないと言われた70代の男性

10月29日に毎年恒例のIPSG.VIP会員症例発表会で発表してきました。

当該の症例は、「コーヌステレスコープにより骨隆起の削除及びインプラントを回避できた症例」であり、患者様は70代の男性で、下顎臼歯部の欠損により咀嚼障害を訴えていました。

患者様の症状としては、欠損による咬合高径の減少と、下顎内側に5個の骨隆起が観察されました。

他の歯科医院では、インプラントの提案や、別の医院では骨隆起の除去が必要とされ、それがなければ安定した義歯が製作できない旨が伝えられたそうです。

しかしながら、今回のケースでは、コーヌステレスコープを活用することで外科的処置を回避し、咬合の回復を達成することができました。

 

この手法により、患者様は不便な手術を受けずに、噛めるようになりました。今後も咬合の基礎を学び、先端技術の導入や新しい治療法の模索など、歯科医療の進歩に努めてまいります。

筆者プロフィール

著者

ゆうあい歯科医院
井出 隆一郎

■経歴
  • 1988年 東北大学歯学部卒
  • 2001年 ゆうあい歯科医院 開院
■所属・資格
  • IPSG包括歯科医療学会 会員
  • 日本顎咬合学会噛み合わせ認定医
■患者さまへのメッセージ

当院は長野県木曽郡木曽町にある歯科医院です。IPSG包括歯科医療研究会に所属をしており、一般的な歯科領域のみだけでなく、“顎関節症”、“テレスコープシステム”、 “総義歯”、“摂食嚥下”を4本の柱とした包括歯科治療を行う事目指しています。